Day: 1月 1, 2023

祈りの課題

祈りの課題を更新しました。是非、祈りを通して私たちの働きに加わってください。

苦しみの理由

人生には、大小さまざまな苦しみがつきものです。自然災害によって地域全体が喪失に悲しむことがあります。また、人間が持つ悪や醜さが、世界に深刻な影響を与える場合もあります。一方で、個人や家族単位で経験する苦悩もあります。いずれにも共通するのは、試練の意味や理由を求めて人が葛藤することです。

ヨブ記には、ヨブの悲痛が描かれています。1章から読み進め、神が語り始められる38章にやっとたどり着くと、この世の苦難について神が説明してくださるのではと期待します。ところが、物語は思わぬ方向へと展開します。神は苦しみの意味も理由も語られません。代わりに、動物学、天文学、気象学といった科学的な問いを投げかけ、神が被造物の絶対的な主権者であられることを明らかにされます。

ヨブは全能の神の前に呆然と立ち尽くし、沈黙しました。彼の「なぜ」という問いに対して、神はご自身が「誰」かを示されました。宇宙のかなたからミクロの世界までこの世の全てを維持しているのはわたしだと言われたのです。苦難は人生の不可解な謎ですが、このお方が愛と知恵で守ってくださるのですから、「なぜ、私が……」という状況に陥っても、心を騒がさずにいられます。私たちのために、あるいは苦しむ家族や友人のために、神がこれから何をしてくださるかは分からなくても、神を信頼することができます。

苦しみに理由などあるのだろうかと悩んだら、ヨブ記を38章から最後まで読んでみてください。究極の慰め主である神は、信頼できるお方です。

Roy Clark著「When You Don’t Know What to Say」© 2007 Our Daily Bread Ministriesから引用。

人生の苦難は、辛く、理解しがたいものです。しかし、神は試練を用いて良いものをもたらされます。今月は、苦しみがどのように神ご自身と神の約束に対する希望につながるかを考えました。このテーマは、1月1日8日15日22日のエッセーでも取り上げています。

喜びを選ぶ

キースは重い足取りでスーパーの売り場を歩いていました。パーキンソン病の初期症状で両手が震えます。生活の質がもうすぐ低下し始めるのでしょうか。家族はどうなるのでしょう。その時、笑い声がして、思考が途切れました。声の主は、ジャガイモ売り場のそばの車椅子の少年です。父親らしき男性が車椅子を押していて、後ろから身を寄せて、何かをささやいていましたが、少年は笑い続けます。状態はキースよりかなり悪そうでしたが、2人は、何かに喜びを見つけているようでした。